古来の美しい紫色、希少な日本ムラサキで、絞り染めを体験してみませんか?
移動の規制も緩和され、やっと少し安心して国内旅行ができるようになりました。12月、名古屋での染色セミナーのご案内です。
絶滅危惧種である、希少な日本ムラサキを使って、絞り染めを体験してみませんか? 日本ムラサキの色は、正倉院宝物にも伝わる古代からの色。教えてくださるのは、染色家で、書籍『世界の絞り染め大全』などの著者としても知られる、安藤宏子先生です。名古屋の先生の工房で教えていただくという貴重な機会となります。
安藤先生の故郷である大分、竹田市近郊の生産者「十時花園」の十時成也さんは、絶滅危惧種であり生育の条件が難しい日本ムラサキを復興させようと、試行錯誤を重ねて栽培に取り組んできました。初夏に花が咲き、11月後半〜12月前半に種子と根を採取します。根は紫色の色素を含み、染料となります。今回は十時さんより、採取した紫根を送っていただきます。貴重な染料ですので、参加費が高めになりますが、日本ムラサキを絶やさないためにも、この会を続けていければと思っています。
遊草庵には染色関連の資料も多数。丹念に育てていらっしゃる藍瓶もあり、先生に染色のお話しを直接お聞きできるチャンスです。
ご参加をお待ちしております。
<日程>
12月4日(土)
<場所> *現地集合、解散となります
遊草庵(安藤宏子先生の工房)
詳しい住所は後ほどお知らせします。
J R東海道本線・笠寺駅(名古屋駅から約10分)より徒歩20分(タクシーで5分)
名鉄名古屋本線・本笠寺駅(名古屋駅から約15分)より徒歩15分
名古屋地下鉄桜通線・鶴里駅(名古屋から約25分)より徒歩10分
<スケジュール>
9:30〜10:00 工房集合 受付
10:00〜
日本ムラサキについてのレクチャー、染色体験
17:00 解散予定
<費用> *工房への交通費は含まれておりません。
37,000円(税込)
(講習費、日本ムラサキ染料、布代、昼食代込み)
染料は竹田より取り寄せ、布はシルクをご用意します。媒染は、古代からの技法、椿の灰を使用します。
*催行人数 5名以上
(5名に満たない場合は中止となります。ご了承ください)
<お申し込み、お問い合わせ>
メールで、タイトルを 日本ムラサキ染色の件 として
kazzsugano@yahoo.co.jp 旅とテキスタイル 菅野までご連絡ください。
<安藤宏子先生 プロフィール>
染色家、絞り染め研究家。大分市出身。神奈川在住。名古屋に工房「遊草庵」をもち、活動中。1989年世界デザイン博覧会で、絞り染め大天井幕『清響』を名古屋市委託制作。1997年ドイツ・クレフェルト染織美術館企画展「日本の絞り」監修、2008年銀座ミキモト本店『安藤宏子展』他企画展多数。2010年大分県文化芸術功労賞&大分県合同新聞社文化賞受賞。『世界の絞り染め大全』、『絞り染め大全』(誠文堂新光社刊)など著書多数。
https://www.facebook.com/yusoan/
https://www.instagram.com/an_yusoan/
◎お時間に余裕のある方は、笠寺から近い、絞り染めの産地、有松※に宿泊をすることもおすすめです。情緒ある宿、ゲストハウスがあります。希望者が多ければ、安藤先生が有松を案内してくださいます。
※有松は2019年5月に「江戸時代の情緒に触れる絞りの産地~藍染が風にゆれる町 有松~」として、文化庁より『日本遺産』に認定されました。
主催:遊草庵 協力:旅とテキスタイル